ルールを守って生活をしていても、絶対にトラブルに巻き込まれないわけではありません。それはフィリピンでも日本でも起こりうることですが、言葉や習慣の違いによって、より一層、トラブルが深刻なものになってしまいます。どのようなトラブルが起きても対処方法は日本とほぼ同じですが学校を通して対処してもらうことで、さらにトラブルが大きくなることを防ぐことが可能です。
セブ空港は特に国際線から入国した場合、セキュリティチェックが厳しい傾向にあり、スーツケースを開けるように命じられることも少なくありません。そのため、空港に到着をしてから、空港を出るまでに1時間以上も掛かることもあります。その結果、送迎の待ち合わせ時間に遅れてしまうことも考えられますが、1時間以上遅れたからと言って無断でタクシーなどを拾わずに、必ず送迎の方が待っているかを確認しましょう。
また、フィリピンの語学スクールは500以上もあると言われているので、空港の正面玄関は送迎に来た係員や留学生などで多くの人が溢れており、見つけるまでに時間が掛かります。焦らずにパスポートや貴重品などをバッグにしまってから、ゆっくりと時間を掛けて探して下さい。送迎の係員をどうしても見つけることができない場合は、あらかじめ教えてもらっている番号に電話を掛けてみましょう。
公衆電話から電話を掛ける場合は、カード式公衆電話になります。テレホンカードはコンビニエンスストアや売店などで購入することが可能です。市内通話は3分で約2ペソ(約4円)国際電話の場合は500ペソ(約1120円)のカードで13分の通話が可能です。
コインで掛ける時も2ペソで約3分話の通話が可能ですが、料金不足のブザーが鳴るとほぼ同時に切れてしまいますので、あらかじめ多めに用意しておきましょう。また、フィリピンの公衆電話は、相手先に繋がった後に「*」ボタンと「TALK」ボタンを押します。これらのボタンを押さないと、相手の声は聞こえても、こちらの声は相手先に届きません。
事故に遭った場合や、体調が悪くなった場合は、緊急を要する状態でない限り、まずは学校に相談をしましょう。学校が最寄りの病院もしくは専任の医師や看護師を紹介してくれます。また、警察への届け出が必要な場合もさらなるトラブルを招かないためにも学校にひとまず相談した方が無難です。
日本とは感覚が異なることもあるので、場合によっては警察へ届けないこともあります。盗難に遭った場合も同じく、まずは学校に相談をしましょう。盗難された物や落し物が戻ってくる確率はゼロに近いので、あらかじめクレジットカードやキャッシュカードの利用を停止する連絡先などをメモしておくなど、被害を広げないための予防策も立てておかなければなりません。
右も左も分からない土地で迷子になってしまうことは、日本で生活をしていても珍しいことではありません。日本では道を尋ねたり、携帯電話で調べることができますが、フィリピンは日本以上に道が複雑な構造をしていることも多く、さらに無線LANが繋がらないエリアもあるので、このような時はタクシーに乗ることが一番です。
英語が話せれば良いのですが、通じない時のために、あらかじめ学校や滞在先の住所や近くにあるランドマーク的な建物の住所をメモし、外出の際には携帯しておくことをオススメします。どのようなトラブルに遭遇したとしても焦らずに冷静に対処するように心がけましょう。