英語力に優れた人材を求めている企業は数年前まで、外資系の企業や海外に支店を持つ大手企業に限定されていました。しかし、社内の公用語を英語に設定する企業が増えているように、現在は企業の規模や業種、担当する部署などに関わらず、多くのビジネスシーンにおいて英語が重要視されています。
このような傾向が表れている発端の一つとして、近い将来、日本の人口が減少すると予測されている実情が挙げられます。国内のマーケット市場が著しく縮小してしまうことへの懸念が広がっており、その結果、多くの企業が海外へと市場を広げ、グローバル化に向けた着手を開始しています。現時点でも、製造現場やコールセンターの拠点を海外に移している企業が続々と増えており、この動きは、さらに加速すると考えられています。
一方で拠点を国内に留めている職種でも、慢性的な人員不足が深刻となっている介護や看護の現場では、積極的に海外から優秀な人材を受け入れる動きが広がっており、日本国内の職場においても、職員同士のコミュニケーションを円滑に図ることを目的として、英語は重要な言語になりつつあります。
日本から海外へ、そして海外から日本へ。
多くの人々が仕事を追い求めて、世界各地を移り変わる現代社会に対応すべく、大学でも活躍の場を国内に絞らずに、国際社会の場で力量を発揮できる人材を育成することに力を注いでおり、外国人教員の増員や、文化や学習に対する姿勢が異なる外国人留学生の獲得を積極的に行い、よりレベルの高い英語授業の実施や、海外の大学との交流を充実させています。このように日本の社会全体が大きく変化を遂げようとしている今、フィリピンへの語学留学が高い注目を集め始めています。
フィリピンでは、小学校から大学まで全ての授業に英語が導入されており、公用語であるフィリピン語の授業以外は、歴史も理科も全て英語で習います。また、フィリピン国内で上映される映画のほとんどは英語による上映でフィリピン語の字幕はなく、現在、放送されているテレビ番組も約8割が英語による放送です。幼い頃から常に英語が耳に入る環境で育ったため、英語を話す人口はアメリカ・イギリスに続いて世界第3位となっており、アジアでは最も英語が使用されている国となっています。
しかし、母国語が英語のアメリカ人やイギリス人とは異なり、母国語がフィリピン語のフィリピン人は、英語の文法や単語を一から学ぶ段階を経て身につけているので、「分からない」「納得できない」「発音できない」など、学習をする時にぶちあたる壁の原因や心情を理解してくれます。幼少期から感覚的に英語を話している国の人では備え持つことが難しい、細かな点も気付いてくれるため、母国語が英語ではない日本人に対して深い理解を示してくれます。
これまで、留学というとアメリカ・イギリスやオーストラリア・ニュージーランドへの留学が一般的でした。しかし、日本からアクセスしやすく人件費も安いフィリピン留学なら、欧米留学の1/3程度で美しい英語を学ぶことができます。
フィリピンは欧米や豪州のように人件費や学校運営に必要な土地代が非常に安いので、マンツーマンでの授業が可能です。英語の上達は話した量に比例すると言われますが、短期間で集中して語学を身につけるのに非常に効果的です。
ここからは、大人気のフィリピン留学の魅力はもちろんのこと、ネイティブではないゆえに不安に感じるフィリピン人特有の訛りや、誤解の多い治安や衛生面など、体験者の口コミを交えて様々な角度からフィリピン留学を紹介していきます。