フィリピン留学が爆発的な人気を誇るようになった大きな理由の一つに、費用の安さが挙げられます。社会人、学生を問わずに留学の際に大きな懸念点として立ちはだかる問題が時間と費用でしょう。時間の問題は、どこの国に留学を決めたとしても、ある程度は各自で調整するしかありません。しかし、費用に関しては留学先として選定する地域によって問題が解消されやすく、留学をより現実的なものへと前進させます。
東南アジアの多くは日本よりも物価の水準が低く、フィリピンに至っては日本と比較して、およそ1/3の予算で生活することができると言われています。欧米の物価を日本とほぼ同等と位置付けると、留学先を欧米ではなくフィリピンに決定することで、学費や滞在中に掛かる食費や生活費も、欧米の約1/3で済みます。さらに、欧米の留学では、マンツーマンレッスンよりグループレッスンを採用しているケースが多く、レベルによってクラス分けが行われているとは言え、一人一人が求めるニーズに完全に合わせた授業を受けることは難しい状態となっています。
フィリピンの物価水準の安さは、そのような側面でもプラスに働いており、優秀な講師を手頃な費用で雇用することができるため、マンツーマンでの授業を受けることができます。1対1の授業は、聞く時間も話す機会もグループレッスンよりも格段に多く、個人のレベルや要望に沿った授業を行うことができるため、費用対効果は抜群です。
学校や留学期間、選択するコースによって、授業料は大きく異なります。また、宿泊費が別途、必要になる学校もあれば、宿泊費が授業料に含まれている学校もあるため、費用の確認をする際には、どこまでが支払い費用に含まれているのかを、しっかりと確認することが必要です。
また、費用だけで単純に比較を行うことはせず宿泊施設の品質をチェックすることも大切でしょう。例えば、一人部屋と四人部屋では当然ながら、一人部屋の方が高い料金となりますが、プライベートな空間を確保できることで、誰にも気兼ねなく好きな時間にシャワーやトイレなどを使えるだけではなく、朝早くや夜遅くなど自分の生活リズムに合わせて予習や復習を行ったり、いつでも日本にいる家族や友人に連絡を取ったりと、自由な環境で日々の生活を送ることが出来ます。
他には、ビザの費用が必要となります。期間に関わらず、SSP(Special Study Permit)=就学許可証を取得するために、6,000ペソ~7,000ペソ(約12,000円~約15,000円)が必要です。
基本的にビザの申請は学校が代行してくれるので、ビザ代は学校に支払います。また、ACR I-Card(Alien Certificate of Registration Identity-card)=外国人登録証も、3,000ペソ(約6,000円~約7,000円)で学校が代行してくれます。さらに、滞在日数が30日以内の場合は、ビザは無料ですが、30日を超える場合は、約1ヶ月に1度のペースで延長ビザを申請します。ビザの延長も学校が代行してくれるので、余計な心配をしないで授業に集中することができます。
延長ビザの費用は、初回の延長が3,030ペソ(約7,000円)で、その後はケースによって異なりますが、1500ペソ~3500ペソ(約3,400円~約8,000円)の間で、手数料はいずれも200ペソ~500ペソ(約450円~約1,100円)が相場となっています。ただし、ビザの期間や費用は頻繁に変わることもあるため、少し余裕のある金額を用意しておきましょう。