非常に数が多いフィリピンの語学スクールですが、狭いエリアに密集しているため口コミや噂が広がり、環境の劣悪な学校は自然と淘汰されています。日本と同等、またはそれ以上の生活環境や学習設備を求めることは難しいですが、ある程度の見極めポイントがあります。
いつ倒産してもおかしくない学校も実際に存在しています。学校の経営状態や財政状況を把握することはできませんが、ポイントとして定員の空き状況を調べるという方法があります。もちろん、いつでも満員の学校は少なく、時期によって大きな差があります。夏休みや冬休み期間など、学生や社会人が休みを取りやすい時期にも関わらず、いつでも空きが多い学校は見送っていた方が賢明です。ゆとりを持つために、あえて定員に満たない状態で募集を締め切る学校もありますが、規模があまり大きくない学校が常に空いているようだと、留学中に倒産するなどの懸念もあります。自分が留学を希望する時期以外の募集状況も確認しましょう。
FacebookやTwitterなど、SNSのみで宣伝を行っている学校もありますが、きちんとしたホームページを用意している学校の方が安心です。規模や経営状態を判断するだけではなく、どのような授業を行い、どのような滞在先を用意しているか明確に記載しており、留学先での生活がイメージしやすくなるように配慮が施されています。このような配慮が感じられる学校は、実際に留学をしてからも困った時や悩んだ時など、きめ細かいサポートを行ってくれるので、安心して日々の生活を送ることができます。招き入れる側の姿勢をチェックする意味でもホームページの有無や中身は、きちんと確認しておくと良いでしょう。
しかし一部のエージェントでは仲介料を多く貰える特定の学校ばかりを紹介することもあります。そのような状況を避けるためにも、目的と条件を明確にしておくことが大切になります。目的や条件が曖昧なまま、予算だけで決めてしまうと、実際に留学をしてから自分自身が後悔をしてしまうことになりかねません。留学エージェントのほとんどは良心的ですが、その判別は非常に難しいので、きちんと希望を述べて、その条件がクリアできていないようなら別のエージェントに同じ希望内容で依頼をしてみると良いでしょう。