スピーキングに文法は必要?
スピーキングに重点を置いて英語力を伸ばしたい場合、文法は必要なのでしょうか?
単刀直入に答えを言うと「YES」です。しかし、なんとなく文法は理解していても、文法を間違えずに話そうと考えてしまうと、頭が追い付かないことがあります。
文法の知識が全くない状態では、文章の構成が分からないので、ある程度の文法は必要不可欠です。とは言え、スピーキングを伸ばすためには、あくまでも「知識」として理解できれば問題がありません。
たとえば、中学で習う英語ができれば、基本的な日常英会話ができると言われています。英検では3級に該当しますが、このレベルの文法をなんとなく覚えていれば、それ以上の文法は特に勉強する必要はないでしょう(あくまでもスピーキング力を向上させる場合です)。
どうしたらスピーキング力が伸びるか?
日本人が日本語を話す際に、文法を考えながら話す人は、ほとんどいないでしょう。日本語を専門的に勉強している人や授業、公式の場などでは考えることもあるかもしれませんが、日常会話で文法を意識することはあまりありません。
生まれた時から周囲の人が話している言葉を聞き、蓄積した単語やフレーズの中から状況に適した言葉を選んで話しています。
英語を話す時も同じで、文法を意識し過ぎると無理が生じてしまい、言いたいことがすぐに出て来ません。
ネイティブのようにスラスラと英語を話すためには、文法よりも『単語やフレーズを覚えて語彙の引き出しを増やしていく』ことの方が重要です。
単語やフレーズも、ただ暗記をするだけではなく、使い方を理解し、新しい言葉を覚えた時は、必ず例文も一緒に覚えるようにしましょう。
話し相手がいなくてもできること
スピーキング力を伸ばすためには、アウトプットの練習が必要です。
アウトプット=英語を話せる人が必要だと思ってしまいがちですが、話し相手がいなくても、自分で進めていくことができます。
簡単にできる方法としては、英文を書き出してみることです。
忙しくて時間がない人は、1日1行でも良いので、英文を書いてみると良いでしょう。たった1文でも、1年続ければ365文を作ることになります。短期間で飛躍的に伸ばすことは難しい方法ですが、長期的に考えると大きな変化が生まれます。
もちろん、作った英文は声に出して読んでみましょう。グーグルの翻訳機能などは、音声を聞くことができるので、作った英文を打ち込んで発音を確認しながら進めていくと効果的です。
また、日常生活の中で「独り言を英語で言ってみる」ことも気軽にできるアウトプットの1つです。
紅茶に砂糖を入れるって英語でどう言うんだろう…と、ふと疑問に感じたことを英文で作りながら生活を送ると、日常生活に必要な表現を増やしていくことができます。
オンライン英会話や英会話スクールなど、お金の掛かる習得方法は幾つもあるでしょうが、まずはできることから始めてみましょう。