英語のレベルについて
英語レベルの評価方法については様々な方法があります。
日本では「英検」や「TOEIC」などが英語のレベルを知る手段として使われていますが、世界では「TOEIC」の他に「IELTS」や「CEFR」などが使われています。
なかでも「CEFR」は、もともとヨーロッパ全体で使われていましたが、現在では語学力を評価する国際指標として使われています。
たとえば、日本の文部科学省のページでも「ケンブリッジ英語検定」や「実用英検」などの各試験と、「CEFR」の対照表を掲載しており、それぞれの試験と「CEFR」との対照関係が分かるようになっています。
「CEFR」でのレベルは、以下のように区別されます。
- A1 初学者
- A2 初級者
- B1 中級者
- B2 中上級者
- C1 上級者
- C2 ネイティブレベル
第2言語をどんなに勉強しても、ネイティブレベルにまで到達することは非常に難しいでしょう。ただし、上級者の壁を超えて「ほぼ」ネイティブレベル」にまで英語力を上げることは可能です。
今回は、英語力が伸び悩んだ時の上達方法についてお伝えします。
文法にこだわり過ぎない
ある程度の英語を話せるようになると、そこから先で伸び悩む人が多くいます。
日常会話であれば、時間を掛けて勉強すれば習得できても、その先で躓いてしまいます。
日常会話を話せる人は、多くの文法について理解しているでしょうが、たとえ曖昧な部分があったとしても、英語で簡単な会話ができるのであれば、それほど文法にこだわる必要はありません。
それよりも、1つでも多くのフレーズを知ることが重要です。
私たちが日本語を習得した時、主語と述語の関係や修飾語と被修飾語の関係など、基本的な文法は小学生になってから学校で習いましたが、既に日本語を話すことができていました。
文法を習得するまでに、多くの言葉やフレーズを聞き、それと同時にその情景を目にしたり、経験をすることで、正しい言葉と使い方を習得したと思います。
このように、ネイティブのような英語を習得するためには、少しでもネイティブが話す英語を聞いて(可能であれば、その場で一緒に目にしたり経験をして)、真似をすることが大切です。
日本人に英語を教えている講師に聞くと「日本人は文法が得意」だけど「文法を意識し過ぎてうまく話せない」ことが多いと言います。
あまり頭で考え過ぎず、身体で覚えるような感覚が必要です。
英語は身体で覚えよう!
繰り返しになりますが、語彙力とフレーズを増やすためには「経験」が大切です。
「暗記」では、勉強した満足感はありますが、使わない単語やフレーズは、どんどん忘れてしまいがちです。よく耳にするフレーズや、よく使う単語は、暗記ほどの努力をしなくても自然に身に付けることができ、暗記と違って、すぐには忘れません。
英語を読むこと、音読すること、英語で日記を書くこと等、日本にいながらでも英語に触れて、どんどんと英語の経験値を増やしていきましょう。
コロナの影響で、海外留学ができなかったり、英会話スクールに通うことに不安があったり、と日常生活だけでは、なかなか英語に触れる機会が少ないかもしれませんが、外出せずに(さらには飛沫の心配もいらない)オンライン英会話なども注目されています。
たとえ短い時間でも、英語に触れる時間を作って、英語の経験値を上げていきましょう。