テストのスコアと英語力
TOEICなどのテストで満点や高いスコアを取っても、思うように英語を話すことができない人がいると、よく耳にします。英語を話せるようになりたい場合、スコアを上げるための勉強は無駄なのでしょうか?
テスト勉強は英語力に、どのような影響を及ぼすのでしょうか?
テスト勉強では伸びない理由
テスト勉強と言っても、様々な方法があります。
テストで高得点を取るためには、英語力を身につけることも大切ですが、そのテストの傾向を分析して、「答えの解き方」を学ぶ必要があります。
たとえば、IELTSの試験では、入念に試験勉強をしなくてはネイティブでさえも満点を取ることができないと言われています。
言いかえれば、テストの傾向を分析して、高得点を取るための勉強をした場合はスコアに結び付けることはできますが、それが実際の英語力には繋がらない可能性もあります。
大学の推薦入試・特待生入試の基準、就職活動での採用基準などをクリアするために、スコアを高める勉強を取り入れる人もいますが、そのようなテスト勉強は英語力を伸ばすにあたり意味がないもなのか?と言われると、決してそうでもありません。
テスト勉強で得られるもの
テスト勉強をすると、そのテストでよく使われる単語やフレーズを覚えることになります。
この作業は実際のスピーキング力とリスニング力を伸ばすために欠かせません。語彙力を増やすことで、言いたいことを表現できるようになります。
テスト勉強しても英語が話せない理由
一方で、英語の知識が増え、語彙力も伸ばすことができたとしても、英語を話すことができない人もいます。
その理由として「練習」が欠けていることが挙げられます。試験勉強では、正しい答えを書くことまではできますが、身につけた知識を生かすための場がありません。
英語力を高めるためには、どうしても「実際に喋る」ことが重要です。
英会話ができる機会を設けることができればベストですが、周囲に英語をネイティブや英語を話せる人がいない方や、英会話スクールなどに通う余裕がない人は、英語で映画を観て、声に出しながら復唱したり、英語で日記を書いてみると良いでしょう。
映画の感想などを、独り言でも良いので、英語で話してみるだけでも良い練習になります。
私は20年くらい前にカナダに留学し、それ以来、カナダに住んでいます。
もちろん、試験に向けて勉強をしたことがありますが、そこで覚えた単語力やフレーズが、英語の表現力をかなり伸ばしてくれました。英語力を伸ばしたいけれど、何をしたら良いのかわからない人は、まずは英語の試験を目標にしてみると良いでしょう。
実際の試験を受けなくても、自己採点できる過去問題集などがあるので、それを使って自分の英語力の目安を確認していく方法もあります。