「痛い」にもいろいろある英語
日本語では、痛みというと一言で「痛い」と表現することができますが、英語によっては「痛い」にまつわる言葉が幾つかあり、それぞれの言葉によって表す意味も異なってきます。「痛い」を表現する英語にはどのようなものがあるのか、見ていきましょう。
Ouch!
Ouch!は、ドアに指を挟んでしまった時や、紙で指を切ってしまった時など、とっさにやってきた痛みに対して使うことが多く、日本語で言うと、「いたっ!」といったニュアンスになります。Ouch!は、子どももよく使う表現で、転んでしまった時や頭をぶつけた時にもいう事があります。また、Ouchを省略して”Oui”(アウイ)という事もあります。アウイの場合は、Ouchのようにとっさにいう言葉というよりは、子供が頭をぶつけた後に泣きながらアウイーという感じです。日本語で言うと、子供が泣きながら「痛い~」と言っているようなニュアンスです。
Hurt
Hurtは、とっさの痛みよりは、既に起きてしまった痛みに対して使います。例えば、前日に切ってしまった切り傷が痛む際に、”It still hurts”「傷がまだ痛む」という事ができます。また、現在進行形で痛い場合には、”It’s hurting a lot”「今もまだすごく痛い」という事もできます。
Hurtは、身体的な痛みだけでなく、心の痛みに使われることもあります。例えば、誰かに傷つけられるような言葉を言われた際に、”It hurts my heart”と言います。悲しいストーリーを聞いた時にも”It hurts my heart”という事がありますが、その場合には”It breaks my heart.”という事もあります。
Pain
Painは名詞として使われる言葉で、「痛み」という意味になります。例えば、腹痛などはStomach painと表現されます。痛みがあって診察を受ける際に、ドクターに、”Where is the pain?”「痛みはどこですかか?」と聞かれることもあります。強い痛みを表現する時に、”Painful”という言葉を使うこともあります。Painfulの場合は、自分の痛みよりも、他人に対して「とても痛そうね」と言います。Painfulは身体的な痛みだけでなく、心の痛みにも使うことができる言葉です。
Sore
Soreは、子どもよりもどちらかというと年をとってからよく使う言葉になります。例えば、腰を痛めてしまった時には、painよりもsoreを使います。筋肉痛の時にも”My muscle sore”という事があります。Soreは怪我による痛みよりも、慢性的な痛みに対して使います。また、風邪をひいてのどが痛い時にもSore Throat (喉の痛み)と表現することがあります。