“Focus”と”Concentration”の意味は違う
「集中する」という日本語を英語でどう言う場合、”Concentration”を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。しかし、実際にネイティブの会話に耳を傾けてみると、”Concentration”を聞くことはあまりありません。集中するという英語には、”Concentration”の他に、”Focus”という表現があります。それぞれの言葉について、どのような意味があって、どのように使うことができるのか、詳しく見てみましょう。
“Focus”の意味と使い方
“Focus”の意味は、「集中する」という意味で、主に、精神を集中させる時に使います。例えば、勉強に集中する時、トレーニングに集中する時には”Focus”が使われます。また、語学研修などで、「特にスピーキングに力を入れています」という時にも”Focus”が使われます。具体的にどのように使うことができるのか、例文を見てみましょう。
“Leave her alone, she needs to focus on her home work now.”
「彼女を一人にさせておいて、今は宿題に集中しないといけないから。」
“I’m sorry that I didn’t hear you. I was focused on my project.”
「ごめんなさい、仕事に集中していて、今言ったことが聞こえませんでした。」
“This language program is focused on Speaking.”
「この語学研修はスピーキングに力を入れています。」
“Concentration”の意味と使い方
“Concentration”は、「集中する」というよりも、「凝縮された」といった意味で使われます。例えば、ジュースなどの原材料をみると、”Concentrated”という表示を見かけることがあります。この表示がある場合には、果実などを凝縮させた成分が使われている、という意味になります。”Concentration”は、「集中する」という意味では使われないという事を覚えると、うっかりとした間違えを避けることができるでしょう。