つまづきやすい過去分詞・現在完了
英語の文法には様々なものがありますが、なかでも多くの人がつまづきやすいのが、現在完了形ではないでしょうか。
過去分詞や現在完了は、日本語の文法にはないため、理屈は理解できても実際にどうやって使ったら良いのか分からない人も多いでしょう。
今回は、そんな過去分詞と現在完了形について、詳しく説明していきます。
基本の現在完了形
現在完了形は「主語+have/has+過去分詞の動詞」が基本の文型になります。どのように文章が構成されるのか例文も見てみましょう。
I have eaten lunch. 「ランチを食べました」
She has written the letter. 「彼女は手紙を書きました」
日本語には現在完了形の文法がないため、日本語に訳すと、過去形と区別が付きにくくなってしまいます。
現在完了形と過去形の違いは「時制」です。
過去形では、過去の一時に起きた出来事を示す時や過去の一時の状態を示す時に使われます。それに対して現在完了形は、過去から現在に繋がっている出来事を示す時に使われます。
つまり、I have eaten lunch. の場合は、ランチを食べたのですが、過去に食べ終わったのではなく、過去から現在にかけての期間に食べ終わった(つまり、「今(もしくは、ついさっき」食べ終わった)ということになります。
She has written the letter. の場合も同様で、過去から現在の期間に手紙を書いたということになります。
beenを使った現在完了形
現在完了の文法を使う中で、beenが出てくると、過去分詞をどこにどうやって入れるのか?が分からなくなり、混乱してしまうことがよくあります。
beenを使った文型をチェックしてみましょう。
I have been to the park. 「その公園に行ったことがあります。」
これは、「主語+have/has+過去分詞の動詞」にbeenが入った文で、日本語に訳すと「行ったことがある」になります。次に進行形を見てみましょう。
I have been studying English. 「英語を勉強しています。」
この文型は、現在完了と現在進行形が一つになった文型です。
分かりやすくするために、この文章を現在形にしてみましょう。
I am studying English.
この場合は、今の時点で英語を勉強している(この返答をしている時に、テキストを開いたりして勉強中)、ということになります。
一方のI have been studying English.は、同じ「勉強をしている」でも、この返答をしている時にテキストを開いたりしているのではなく、「英語を勉強しているよ(例:3ヵ月前から英語を勉強している最中だよ、みたいな使い方)」を意味します。
慣れるまでは時間がかかるかもしれませんが、繰り返し文章を作る練習をしていくことで使い慣れていくことができます。