基本5文型は大切な文型
基本5文型は、中学英語の最初に習うので、英語を勉強しているうちに忘れてしまいがちですが、この5文型を正しくマスターしていると、その後に学ぶ英語を吸収しやすくなります。
おさらいの意味もこめて、ここでは基本5文型について細かく説明していきます。
第1文型「S+V」
第1文型の語順であるSV(主語→動詞)は、「S(主語)がV(動詞)する」という意味を表す、最も単純な文型です。
この文型のポイントは「動詞には自動詞しか使えないこと」です。
自動詞とは、目的語を必要としない動詞のことで、例えば「laugh」「do」「run」「stay」などが挙げられます。
SV文型の注意点ですが、SV文型の場合、SVの後に修飾語M(副詞や「前置詞+名詞」のセット)が続くことがあります。
第1文型であるからといって、文章が短く、SVのたった2語で構成されるわけではない、ということを覚えておきましょう。
例文
she goes home.
「彼女は家に帰ります。」
I cook dinner.
「料理をします。」
第2文型「S+V+C」
第2文型の基本的な語順はSVC(主語→動詞→補語)です。
この文型は「S(主語)はC(補語)という状態である(V=動詞)」という意味になります。
補語とは、主語や目的語の説明を補う言葉のことで、名詞や形容詞などが入ります。
第2文型は比較的判別しやすい文型であり、be動詞(am、are、is、be)を使った文は、ほとんどが第二2文型だと考えて良いでしょう。また、S=Cという関係があるのも第2文型の特徴で、よく使われる動詞も限られています。
以下の動詞を覚えておけば、第2文型だと簡単に判別できるでしょう。
- become(~になる)
- look(~のように見える)
- sound(~に聞こえる)
- seem(~のように見える)
- get(~になる)
- make(~になる)
- taste(~の味がする)
- feel(~に感じられる)
- smell(~の匂いがする)
例文
She looks sad. 「彼女は悲しそうです。」
You look good. 「調子よさそうですね。」
第3文型「 S+V+O」
英語の文法における文型の1つ、第3文型の語順はSVO(主語→動詞→目的語)です。
「S(主語)がOを〔Oに〕Vする(動詞)」という意味を持ちます。
第3文型の動詞Vには他動詞しか入りません。他動詞とは、目的語を必要とする動詞のことです。この点は、自動詞しかVに入らない第1文型と異なります。
また、第3文型は第2文型と同様、Vの後に名詞が続くことがあります。ただし、第2文型がS=Cの関係であるのに対し、第3文型はS≠Oの関係にあります。
第2文型と第3文型のどちらを使うか迷った場合は、主語=名詞の関係が成り立つかどうかを確認すると良いでしょう。
例文
She have two children. 「彼女には子供が2人います。」
I ate an apple. 「りんごを食べました。」
第4文型 「S+V+O+O」
第4文型とは、文の語順がSVOO(主語→動詞→目的語1→目的語2)となる文型です。
この文型は、「SがO1にO2を与える」という意味を表します。第4文型は、目的語(O)を2つ取るため、動詞(V)は他動詞となります。動詞の後に名詞が2つ続く場合は、第4文型の可能性が高いです。
また、第4文型には特定の動詞しか使えない場合があります。
例文
My mom bought me a new toy.「新しいおもちゃを買ってもらいました。」
He bought a new notebook. 「彼は新しいノートを買いました。」
第5文型「S+V+O+C」
第5文型の語順はSVOC(主語→動詞→目的語→補語)です。
SはOがCすることを表します。目的語をとるため、Vは他動詞です。
第4文型が目的語を2つとるのに対し、第5文型は目的語と補語をそれぞれ1つずつとります。また、第4文型ではO1≠O2であるのに対し、第5文型ではO=Cの関係が成り立ちます。第2文型ではS=Cでしたが、第5文型ではO=Cになります。
Vの後に「名詞+形容詞」が続く場合、第5文型である可能性があります。
例文
My daughter keeps her room clean. 「娘は部屋を綺麗に維持します。」
I named the kitty Tom. 「その猫にトムという名前をつけました。」
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まとめ
英語の文法や文型を学ぶことは非常に大変で、初心者にとっては特にとっつきにくいものです。ネットや参考書などを読んでも、SだのVだのばかりが続き、挫折しまうかもしれません。
このような場合は英会話スクール(オンラインも可)なども活用してみましょう。わかりやすく教えてくれるだけではなく、自分の成長を見ている人がいることでモチベーションが維持されやすくなります。