つまづきやすい冠詞
英語の文法を学ぶ際に、「冠詞」でつまづく人が多く見られます。
冠詞でつまづく理由は、そもそも「冠詞」というものが、日本語の文法にないことが理由だと思われます。そのため、英語を学ぶ際に「理屈」を理解しなくてはなりません。
冠詞のルール自体は、決して難しくありません。
しかし、文法を理解しても「どうして?」と疑問に思う場面が出て来るでしょう。今回は、そんな「冠詞」のルールについて紹介します。
冠詞のルール
「冠詞」には幾つかのルールがあります。順番に見ていきましょう。
数えらえる?数えられない?
数えられない単語には「冠詞」が使われず、特定のものを指す(数えられる)名詞には「冠詞」が使われます。
例文をチェックしてみましょう。
I like parks. 「公園が好きです。」
この文章は「公園全般」を好きだと言っています。この文章で使われている公園は、個々の公園を指すのではなく、公園全般のことを意味するため、数えられない単語として取り扱われ、冠詞は不要です。
I like the park. 「その公園が好きです。」
この文章では、特定の公園について話していたと想定されます。この人が「好き」だという公園は、直前の会話に出てきている「その公園」となので、冠詞を使います。
人の名前、都市などの名前、学校の名前
人の名前や都市、学校、組織の名前などは、基本的に数えることができないものなので、冠詞は不要です。
〇 I posted a photo on Facebook. 「フェイスブックに写真を投稿しました。」
✕ I posted a photo on the Facebook.
海、川、湖の名前
都市などの名称には冠詞は不要ですが、海、川、湖などの名前の場合には冠詞が使われます。
例えば the indian ocean, the pacific ocean, the Nile river などが挙げられます。
山の名前はどうなる?
山の名前は、山の数によって異なります。
例えば、富士山のように山が一つだけの場合は冠詞は使わずに Mt. Fuji と言います。
ロッキー山脈などのように山が連なる場合には、the Rocky mountains のように、theが使われます。
職業の名前
職業の名前には a または the の冠詞が使われます。
例えば、将来、警察官になりたい場合は I want to become a policeman. と言います。
ただし、ここで注意したいのは、policeman や policeofficer の場合、人として数えることができるので、冠詞が使われますが、police の場合は「警察全般」を表すことになるので、不可算名詞として認識され、冠詞は不要となります。
このように、冠詞には数多くのルールと例外があり、非常にややこしく感じますが、一つずつ理解して使えるようにしていきましょう。