日本人が間違えやすい冠詞
冠詞は、日本人の多くが躓いてしまいがちです。’a’ や ‘the’ などが冠詞にあたりますが、日本語では冠詞を使う習慣がないため、慣れるまでは意識しないと忘れてしまうこともあるでしょう。
また、冠詞について、その存在は知っていて代表的なも、うまく使いこなせないという人もいます。ここでは、名詞の前に付ける「冠詞」について、分かりやすく説明していきます。
‘a’ と ‘the’ の意味の違いを理解する
‘a’ や ‘the’ の2つの違いは、以下の通りです。
I bought a pen. 「ペンを買いました」
I bought the pen. 「そのペンを買いました。」
2つ目の文章には ‘the’ が使われており、日本語に訳すと「その」がつきます。
つまり、’a’ を使うときには不特定のもの、’the’ を使うときには特定のものを指します。
別の例も見てみましょう。
Can I have a cup of coffee? 「コーヒーをいただけますか?」
この場合は、カップ1杯のコーヒーであれば、特にこだわりません。
Can I have the cup of coffee? 「そのコーヒーをいただけますか?」
‘the’ を付けると、指差しているコーヒーや直前の話題に出てきたコーヒーを意味します。
話題に出てくる順番
‘a’ と ‘the’ は、話題に出てくる順番によっても変わります。初めて話題に出てくる場合は ‘a’ を使いますが、2度目からは ‘the’ が使われます。
I brought a pen. 「ペンを持ってきました。」
Can I borrow the pen? 「そのペン、貸してもらえますか?」
冠詞がつかない場合
冠詞は基本的に名詞の前に使われますが、以下のような場合には冠詞が使われません。
I like apples.
I like dogs.
Do you like apples?
Do you like cats?
Do they like apples?
They like apples.
I eat apples.
I don’t eat apples.
I eat fruits.
I eat vegetables.
理屈だけでは分かりにくいかもしれませんが、「りんごが好きです」と言う時に、箱や袋に沢山入っているリンゴを想像すると分かりやすいでしょう。
感覚で慣れて来たら、実際の会話で使ってみましょう。