イディオムとスラングは何が違う?
イディオムとスラングは、ネイティブスピーカーがよく使うフレーズで似たようなところもありますが、わずかな差があります。スラングは多くの人が知っている通り、汚い言葉とされており、公共の場所での使用はできる限り避ける必要があります。
ネイティブスピーカーでも、やたらとスラングを使う人もいる一方で、スラングは適切な言葉でないので聞くのも嫌だという人がいます。そのため、スラングを使う時には、周囲の状況を充分に把握するなど、スラングについて熟知したうえで使う必要があります。
それに対してイディオムには意味が隠されており、公共の場所でも気軽に使うことができます。スラングのように発言のリスクがなく、汚い言葉でもありません。会話の中でイディオムを使うことで、盛り上がることもあります。
イディオムとは複数の単語が結びついて、本来の意味とは違った特殊な意味を持つ、習慣的な言いまわしで、日本語で言う「慣用語」に似ています。
簡単に使えるイディオム
イディオムは、1つでも多く知っているとスピーキング力が上がります。覚えやすく簡単に使うことができるイディオムを見てみましょう。
Frenemy
Frenemy、この言葉を分解すると、Friend + Enermyになります。Friendは友達、Enemyは敵という意味になります。この2つの言葉が1つになってFrenemyとなります。
友達のように親しく接してくる人でも、実は敵意を抱いており、良からぬことを考えている人がいる可能性があるので気をつけましょうという意味です。
例文:Be careful for your Frenemy!
I wasn’t born yesterday
直訳すると「私は昨日生まれた訳ではありません」という意味になります。要するに「私は生まれたばかりの赤ちゃんではない」を意味し、バカにされた時や見下された時などに「私はそんなにアホではない」と伝えることができます。
例文:I wasn’t born yesterday, I can manage today’s dinner myself.
It is not rocket science
rocket scienceは、ロケットの化学、つまり「難しいこと」を表します。よって「It is not rocket science」は「それほど難しいことではない」を意味します。
「英語の文法は他の言語に比べるとシンプルで、それほど難しくないよ」=「English grammar is simple compared other languages, it’s not rocket science. 」と言うことができます。
例文:It’s not rocket science, you can learn them easily.
覚えたイディオムは、実際の会話で使うことで確実に自分のものにすることができます。なかなか使う機会がない人は、どのようなシーンで使えるか自分で例文を作ってみましょう。