アメリカ英語とイギリス英語
「英語」と一括りで言っても、世界には英語を母国語とする国がいくつもあります。
そして、その英語の訛りは国によって異なります。国による違いだけでなく、同じ国の中でも西側から東側に移動するだけで、イントネーションや使われる言葉が異なることもあります。
今回は、そんな英語の違いについて、アメリカ英語とイギリス英語を中心に紹介していきます。
発音の違い
アメリカ英語とイギリス英語の大きな違いは発音です。
日本人が学校で習得する英語は、どちらかというとイギリス英語に近い発音になります。大きな違いは、母音とTの発音にあります。
イギリス英語では、Tの発音は「トゥ」というように発音されますが、アメリカ英語では「ドゥ」と発音されるものが多いです。例えばPotatoという単語を見てみましょう。イギリス英語では「ポテト」というように発音されますが、アメリカ英語では「ポレイロー(ぽでいどー)」のように発音されます。
アメリカ英語とイギリス英語では、母音の発音の仕方も異なります。例えば、Tomatoをイギリス英語で発音すると「トマト」というようになりますが、アメリカ英語では「トメイド(ロ)ー」のようになります。
また、アメリカでは、南に行くほどアメリカ訛りが強くなる傾向があります。
文法の違い
基本的な文法は、アメリカ英語もイギリス英語も同じですが、ちょっとした言葉の使い方が異なることがあります。
例えば「Children are playing on the street.」という文章があります。
日本の学校では、文法はアメリカ英語を元に作られているため、on the street (道の上)を使うように習います。しかし、イギリス英語では、この場合は on ではなく in が使われます。
実際に、アメリカ人の友人(英語講師)に聞いてみたところ、アメリカでは「Children are playing on the street.」でしたが、イギリス人の友人(英語講師)に聞いてみると、イギリスでは「Children are playing in the street.」でした。
ちなみに、カナダ人の友人(カナダ生まれカナダ育ち、講師ではない)に聞いてみたところ、カナダでは「Children are playing in the street」でした。
カナダはアメリカのすぐ隣なので、アメリカ英語が強く影響していますが、カナダ人の友人が暮らしているブリティッシュ・コロンビア州は、イギリスの歴史があるため、イギリス英語も混ざっているようです。
単語の違い
イギリス英語とアメリカ英語では、使われる単語が異なる場合があります。幾つかの違いを見てみましょう。
アメリカ英語 → イギリス英語
パンツ → トレザー
エレベーター → リフト
アパートメント → フラット
日本人は、アメリカ英語に馴染んでいる傾向がありますが、これからイギリスまたはイギリス英語が使われている国に行く予定がある人は、このような違いを認識しておくと、より楽しく学ぶことができるでしょう。