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例文で学ぶ英文法「命令文」
今回のテーマは「命令文」です。
命令文は、相手に何かを指示したり、お願いしたりする際に使われる表現で、日本語の「~しなさい」や「~して!」などに相当します。
命令文の基本構造
英語の文には通常、主語が必要ですが、命令文では主語が省略されます。そのため、文は動詞の原形(辞書に載っている形)から始まります。たとえば、次のような文が命令文です。
- Come here.(ここに来なさい。)
- Listen carefully.(注意深く聞いてください。)
このように、動詞を最初に置くことで、相手に直接指示を与える形になります。
一般動詞を使った命令文
一般動詞を用いた命令文の例を見てみましょう。
- Stop.(止まれ。)
- Close the window.(窓を閉めなさい。)
- Write your name here.(ここに名前を書いてください。)
命令文は時に強い印象を与えるため、柔らかい表現にしたい場合は「please」を加えることができます。
- Please help me.(助けてください。)
- Please turn off the lights.(電気を消してください。)
「please」は文頭に置くことが多いですが、文末に置くことも可能です。この場合、コンマを挿入するのが一般的です。
- Take a seat, please.(座ってください。)
- Call me later, please.(後で電話してください。)
be動詞を使った命令文
be動詞を使う場合、動詞の原形である「be」を文頭に置きます。
- Be quiet.(静かにしなさい。)
- Be careful.(気をつけなさい。)
- Be kind to others.(他人に優しくしなさい。)
丁寧な表現にするには「please」を付け加えます。
- Please be on time.(時間通りに来てください。)
- Please be patient.(辛抱してください。)
否定の命令文
「~しないで」と指示する場合は、動詞の前に「do not」または「don’t」を置きます。
- Don’t touch that.(それに触るな。)
- Do not talk during the test.(試験中に話さないでください。)
be動詞の場合も同様に「don’t」を前に置きます。
- Don’t be noisy.(うるさくしないで。)
- Please don’t be late.(遅れないでください。)
命令文の応用
命令文は単純な指示だけでなく、様々な場面で使えます。
- アドバイスをする時
- Try this dish.(この料理を試してみて。)
- Be confident in yourself.(自信を持ちなさい。)
- 禁止事項を伝える時
- Don’t park here.(ここに駐車しないでください。)
- Don’t use your phone while driving.(運転中に携帯を使わないでください。)
- 指示を出す時
- Follow me.(ついてきて。)
- Take a deep breath.(深呼吸してください。)
まとめ
命令文は、日常会話やビジネスシーンでも頻繁に使われる重要な文法の一つです。基本的には動詞の原形で始まり、否定形では「don’t」や「do not」を使います。また、「please」を加えることで、丁寧な表現にすることができます。
英語のコミュニケーションでは、命令文を適切に使い分けることが重要です。状況に応じて、直接的な表現と丁寧な表現を使い分けられるようにしましょう。